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ブリヤート・無形文化遺産セメイスキエ

ブリヤートにはロシア正教の宗教改革を拒み伝統的な儀式を守り続ける古儀式派セメイスキエ
が存在します。彼らの伝統的な習慣や文化は2001年UNESCOの無形文化遺産に登録されています。
私が訪問したのは300年も続くタルバガタイ村。(タルバガタイと名づけられたのは75年前)

まずはその土地の文化を知るということで資料館へ。
古いサモワールや鏡、商人の秤など・・・独特なものとして部屋の中や家の塀などの壁画は
鳥や植物など自然をモチーフに色鮮やかに描かれている。
これらはその家主たちがそれぞれ描いてきたものらしい。みんな絵心あるんですね~。
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村の本陣、ロシア正教会。宗教改革を拒んできたので儀式は昔のまま、考えはより
ギリシャ正教に近いそうです。
布教活動などは一切しない。
なぜならこの考えを支持するものは自然と世界から集まってくるからだそうです。
彼らは宗教とはそういうものだと感じている、これも古儀式派の理念なのでしょう。
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セメイスキエの民族衣装を着たご婦人たちのお・も・て・な・し!
「ようこそ!タルバガタイへ」
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最初のお・も・て・な・しはお料理。基本的にロシア料理ですが、このご婦人はかなりの料理上手ゥ~!
蜂蜜を発酵させたメドブーハ(手前のコップ)はこれまでロシアで飲んだ中で一番美味しかった!
バイカル湖のオームリを使った「魚のパン」(中央)臭みもなく香ばしい。
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豚の脂肪を塩漬けにし燻した「サーロ」
一見気持ちが悪い!?かもしれませんがこれは最高に美味しいのです!!
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食後のお・も・て・な・しは素敵な庭での伝統的な歌と踊り♪
結婚式の歌は「式で初めて会う相手。裕福な家庭の人を望んでいたけど、とても貧しい人だった。
悲しくて涙が出るけれど、その人は心優しくて、幸せになれるかも・・・」といった内容。
とても現実的でまったく涙が出る!結婚式で歌うか?と思うけれどユーモアも含め
ここの人たちは明るい。今でも結婚式は1週間お祝いが続くそう。
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ロシアの民族衣装は基本的に白地に赤い刺繍のものが多いのですが
この地方はチベット教の影響を受けて極彩色を何枚も重ねた鮮やかで独特なものです。

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南はモンゴルへ、西はバイカルへ流れるセレンガ川。
昔ながらの生活を守り続けるセメイスキエの源。
ずっとずっとこの景色が変わらないことを願います。

まだまだ続くシベリア紀行・・・



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