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あるマトリョーシカ工房の今

ロシアにはいろいろなマトリョーシカの産地があります。
有名どころでは「セルギエフ・パサード」「セミョーノフ」「ノリンスク」などなど。
昔は国営の大きな工場でたくさんの職人が働いていたのですが現在は
自宅でこつこつと作るアーティストが増え、工房といっても2~3人で組んで
作っているところも多いのです。
写真の工房はロシアでも結構名を馳せるマトリョーシカ工房ですが
ご覧のとおり外観は年季が入っていますし、以外に小さい(?)と
感じられる方も多いのでは。でもいい味出てますよね。
factory.jpg

まずは掘っ立て小屋でこの道40年のセリョージャが木材をマトリョーシカの形に削っていきます。
ここでのポイントは「勘」です。彼には数字というものがありません。
「勘」のみです・・・
「40年もやってんだ!狂いはないぜ!」と豪語するセリョージャですが
できたマトリョーシカは大小さまざま、ここでもいい味でてます。
making-1.jpg

お次は絵付け。この日は2名。
「いつもはもっとたくさんいるのよ~!」と看護婦長みたいなおばさんが
言っていたけど絶対にいつも2名だけだ!
小さい頃からこの町に住み、この仕事を見て育った20歳のアンナ。
「何をするときがいちばん楽しい?」と聞くと「自転車に乗って遠くに行きたいわ~!」と
明日にでも逃亡しそうな目をしていた。
making-2.jpg
アンナは夢のあるマトリョーシカを作るこれからもとても楽しみな作家。
ガンバレ~~~!

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